映画「デニス・ホー」公開中

 香港ポップス界のトップスターの信念と苦悩、挫折と再生を描いたドキュメンタリー映画「デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング」が公開中です。


 伝説的な歌手アニタ・ムイの弟子になったデニス・ホー=写真=は、数々の音楽賞を総なめにした絶頂期に、音楽性に悩み、貧困など社会問題に関心を深めていきます。自ら同性愛者であることを表明し、香港の民主化運動では最前線で座り込み若者を支援。そのあおりで中国市場から締め出されました。
 だが、一人のアーティストとして活動を続けます。自由を求める香港の声がデニスの存在に重なり、願いが一つの歌となって響き渡ります――。監督はスー・ウィリアムズ。


 ◇東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開中。各地で順次公開。一般1800円ほか

 

(朝日新聞社など提供)